受理日:2020年02月10日
雑誌名: Endoscopy
胃ESD後の潰瘍に対する新たな内視鏡的出血予防法がアクセプトされました(https://doi.org/10.1055/a-1122-8541)。
本研究では、後出血のリスクが高い患者、特に抗血栓薬を内服している症例において、我々が改良を加えたsearch, coagulation, and clipping法(MSCC法)に、PGAシートとフィブリン糊を併用する「PMSCC法」を組み合わせることで、出血抑制効果が得られるのではないかと考え、報告しました。
ESD後出血は、時に重篤な合併症となることがあり、安全性の向上は極めて重要な課題です。
より安心してESDを施行できる環境を整えるためにも、こうした内視鏡的止血・予防技術が今後の標準的手技の一つとなることを願っております。