Feasibility of a new ligation using the double-loop clips technique without an adhesive agent for ulceration after endoscopic submucosal dissection of the colon (with video).

受理日:2020年02月13日

雑誌名: Gastrointestinal Endoscopy

2019年6月に Endoscopy に掲載された大腸ESD後潰瘍に対する内視鏡的縫縮術の可能性を示した初期報告を発展させた実現可能性試験が、このたび Gastrointestinal Endoscopy に受理されました。

今回の結果では、全体の完全縫縮率は88.5%(23/26)であり、壁の可動性が制限されるRb(直腸下部)を除くと、完全縫縮率95.5%(21/22)を示しました。Rbにおいては技術的困難さが残るものの、他の大腸では非常に有望な結果が得られています。

なお、従来の手技を改良した「modified D-L clips technique」の実際の動画は、GIE Author Interview Series より無料でご視聴いただけます:https://www.youtube.com/watch?v=1Ydv1gy0Vys

ESD後の出血、とりわけ抗血栓薬使用患者における偶発症は、時として重大な影響を及ぼす可能性があります。

このような合併症を未然に防ぎ、より安全な内視鏡治療を実現するためにも、内視鏡的縫縮技術は今後、重要性を増すと感じております。

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