受理日:2019年06月25日
雑誌名: Endoscopy
大腸ESD後の潰瘍に対する新たな内視鏡的縫縮手技が、アクセプトされました(https://doi.org/10.1055/a-0979-4027)。
本手技では、接着剤を使用せず、糸とクリップを活用してループ付きクリップを作成することができ、簡便かつ低コストに実施可能です。明日からの臨床現場にもすぐに応用できる点が特徴です。
従来のシングルループ法と比較して、ループの把持が容易であり、二重ループ構造により一方のループが崩れても、他方で代替できる設計となっています。
この技術は、ESD後の合併症、特に抗血栓薬服用患者における後出血の予防や、日帰りESDの安全性向上に寄与し、今後の内視鏡診療の質の向上に重要な役割を果たすものと考えています。