Successful resection of a gastric tumor with severe fibrosis using endoscopic submucosal tunnel dissection and a picking technique with a clutch cutter

雑誌:ACG Case Reports Journal

形態:Video

高度線維化を伴う胃腫瘍に対して、ハサミ型ナイフであるクラッチカッターを使用し、以前に我々が Endoscopy に報告した picking technique(https://doi.org/10.14309/crj.0000000000000852)を用いて切除した症例です。胃角部小弯周囲に生じる強い線維化病変は、胃ESDにおける大きな課題のひとつと考えられます。今回経験したのは胃体下部小弯の病変で、当初は反転視(retroflex view)でIT knife-2を用いて剥離を進めていましたが、強い線維化に遭遇し、手技が難航しました。そのため、救済的アプローチとして前方視(forward view)から口側からクラッチカッターでトンネルを作成し、picking techniqueで線維化組織を順次切除することにより、切除を完遂しました。

クラッチカッターを使ったpicking techniqueは、従来のESDに比べて一括完全切除率の向上や穿孔リスクの低減につながる可能性があると考えています。

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