受理日:2019年09月25日
雑誌名: Endoscopy
このたび、大腸ESDにおける新たな切除アプローチがアクセプトされました(https://doi.org/10.1055/a-1024-3566)。
本手技では、広く有用とされているポケットクリエーション法の課題であったポケット開放時の不安定さを、クラッチカッター(ハサミ型ナイフ)と牽引デバイスの併用により克服しています。正常粘膜を繊細に切り抜きながら病変を摘出していく様子から、本技術を「紙切りテクニック(paper cutting technique)」と名付けました。
この手技は、日本や東アジアで発展してきた大腸ESDを、欧米を含む世界中に広めていく上で、有用な選択肢となり得ると考えています。
紙切りテクニックを通じて、さらなる治療時間の短縮と安全性向上を目指してまいります。