私は昔から、汗が非常にしょっぱいと感じていました。
ランニング後には衣服に白い塩の跡が残ることがあり、長年使用したランニングバッグの金属部分が錆びたこともあります。汗が目に入ると、かなりしみます。
最近になって、こうした体質に「Salty Sweater(ソルティスウェッター)」という言葉があることを知りました。
直訳すれば「塩辛い汗をかく人」です。
これまでの経験を振り返ると、自分もその一人なのではないかと思っています。
水分を摂っても回復しない疲労
特に印象に残っているのが、登山後の疲労です。
ある日の登山後、強いだるさを感じました。
水分を摂り、炭水化物も補給しました。スポーツドリンクも750mLほど飲みましたが、なかなか回復しません。
ところが、その後に食塩相当量3.8gのラーメンのスープを飲んだところ、体調がかなり回復したように感じました。
もちろん、この経験だけで塩分不足が疲労の原因だったと証明できるわけではありません。
それでも、自分にとっては非常に印象的な出来事でした。
同じようなことは、ランニングやサウナの後にもあります。
大量に汗をかいた後は、無性に塩辛いものを食べたくなるのです。
そして、実際に食べると驚くほどおいしい。
特にラーメンのスープは格別です。
汗の塩分濃度には個人差がある
調べてみると、汗に含まれるナトリウムの濃度は、人によって大きく違うことが分かりました。
汗のナトリウム濃度は、運動中の測定でおおむね10〜90 mmol/L程度の幅が報告されています。
食塩相当量に換算すると、汗1Lあたり約0.6〜5.3gです。
つまり、同じ1Lの汗をかいても、失われる塩分量には大きな個人差があるということです。
さらに、汗の量が多ければ、それだけ総塩分喪失量も増えます。
ただし、汗の塩分濃度は一定ではありません。運動強度、気温、暑熱順化、食事などによって変化します。
私自身の汗のナトリウム濃度は、まだ実際に測定したことがありません。
衣服に白い塩が残るからといって、それだけで塩分濃度が高いと断定できるわけではありませんが、一度測ってみたいと思っています。
子どもの頃の食生活と塩分保持能力
もう一つ気になっていることがあります。
それは、子どもの頃の食生活です。
私の家庭では、比較的薄味の料理が中心でした。
当時はそれが普通だと思っていましたが、大人になって外食するようになると、塩味のある料理のおいしさを強く感じるようになりました。
ここで、ひとつの仮説が浮かびました。
人間の身体には、汗として分泌されたナトリウムの一部を、汗腺で再吸収する仕組みがあります。
この働きにはアルドステロンなどのホルモンも関与しています。
もしかすると、以前の私は塩分摂取量が少なかったため、身体が塩分を保持する方向に適応していたのではないか。
そして、食生活が変化したことで、その状態も変わったのではないか。
もちろん、これは私自身の仮説です。
過去と現在の汗のナトリウム濃度を測定しているわけではないため、実際に変化したかどうかは分かりません。
ただ、汗の塩分濃度が生まれつき完全に固定されたものではなく、環境や身体の適応によって変化するという点は興味深いと思います。
自炊を始めてから感じた変化
ここ2年ほど、自炊をするようになりました。
以前は外食や購入した食事が中心でしたが、現在は自分の好みに合わせて食事を作っています。
食べたいものを、自分に合った味付けで食べられるようになったわけです。
その影響なのか、普段の体調は比較的よいと感じています。
一方で、最近は登山後の疲労を以前より強く感じることがあります。
これが年齢による変化なのか、体力の問題なのか、それとも水分や電解質の補給が関係しているのかは分かりません。
ただ、自分の身体の反応を観察することは面白いものです。
ソルティスウェッターは塩分補給が重要なのか
もし汗に含まれるナトリウム濃度が高い体質なら、運動時に失う塩分量も多くなる可能性があります。
特に、長時間のランニングや登山では、その影響が大きくなるかもしれません。
ただし、塩分を多く摂れば摂るほどよいというわけではありません。
必要な補給量は、汗の量、汗のナトリウム濃度、運動時間、気温、食事内容などによって異なります。
また、水分の過剰摂取による低ナトリウム血症にも注意が必要です。
自分の経験をもとに、塩分を摂ることの重要性を感じていますが、すべての人に同じ補給方法が適しているわけではありません。
一度、自分の汗を測定してみたい
最近は、汗に含まれる電解質を測定する方法も開発されています。
例えば、皮膚にパッチを貼って運動中の汗を採取し、ナトリウム濃度を推定する方法があります。
私も一度、自分の汗のナトリウム濃度を測ってみたいと思っています。
もし本当に高ければ、長年感じてきた身体の特徴を数値で確認できることになります。
反対に、それほど高くなければ、別の要因を考える必要があります。
いずれにしても、自分の体質を客観的に知ることは面白そうです。
まとめ
私は昔から汗がしょっぱく、大量に汗をかいた後には塩辛い食べ物を強く欲する傾向があります。
特に、登山後に水分や炭水化物を摂っても回復感が乏しく、塩分を含む食事の後に体調が改善した経験は印象的でした。
さらに、子どもの頃の薄味の食生活と、現在の食生活の違いが身体の塩分保持能力に影響しているのではないか、という疑問もあります。
もちろん、まだ推測の段階です。
ただ、人間の身体は思っている以上に個人差が大きいものです。
今後、実際に汗の成分を測定してみたいと思っています。
もしかすると、自分の身体について、まだ知らないことがたくさんあるのかもしれません。
※本記事は個人の体験と、それに基づく考察です。塩分不足を診断したものではなく、特定の塩分摂取量を推奨するものでもありません。
